長らく単一のトラックに乗っていると、故障しないか不安に感じたり、いつまで乗れるのか気になったりしますよね。
トラックの寿命は、一般的に10年から15年が目安です。加えて、年数以上に走行距離が寿命に関係します。また、車両が大きくなればなるほど、走行距離は長くなるのが一般的です。
この記事では、小型から大型までのトラックの寿命ならびに長く乗るためのポイントなどを解説します。トラックの寿命について気になっている人は、ぜひ最後まで読んでください。
■トラックの寿命はどのくらい?
トラックの寿命は、一般的に10年から15年です。また、トラックの年数以外にも、走行距離や車両の大きさが寿命に関係します。
トラックの寿命について、ポイントは3つです。
- 使用後10年から15年が目安
- 年数以上に走行距離が重要
- トラックの大きさも寿命に影響
それぞれについて解説します。
使用後10年から15年が目安
トラックの寿命は、⼀般社団法人自動⾞工業会によると、2019年のデータで平均15年程度です。また、2010年の公益社団法人全日本トラック協会のデータでは、普通車14.87年、小型車11.92年でした。
したがって、トラックの使用から10年から15年が目安です。
年数以上に走行距離が重要
トラックの寿命は、使用年数よりも走行距離に大きく左右されます。トラックの走行距離の目安は、20万kmから70万km程度です。
走行距離の目安幅が50万kmにもおよぶのは、車両の大きさが関係しています。
トラックの大きさも寿命に影響
トラックが大きいほど走行可能距離が増え、寿命が長くなります。
トラックの大きさごとの走行可能距離は次の通りです。
- 小型トラック(最大積載量2t未満):約20万km
- 中型トラック(最大積載量2t以上6.5t未満):約40万kmから約50万km
- 大型トラック(最大積載量6.5t以上):約70万km
したがって、大型トラックの場合、小型トラックより約50万kmも長い距離を走行可能のため、比例して寿命も長くなります。
■トラックの寿命を延ばすためのポイントとは?
トラックの寿命を延ばすためのポイントは、主に3つです。
- 急発進・急加速・急ブレーキを避ける
- 定期的にメンテナンスをする
- 過度な積載をしない
それぞれについて解説します。
急発進・急加速・急ブレーキを避ける
急発進・急加速・急ブレーキは、エンジンやモーター、ブレーキなどにとって大きな負担です。たとえば、エンジンオイルが劣化したり各部品の損傷を招いたりすると、寿命が短くなる可能性が高くなります。
定期的にメンテナンスをする
定期的なメンテナンスは、トラックの故障を未然に防ぎ、寿命を延ばす効果があります。各部品の状態を定期的に点検し、必要に応じて調整や交換をしましょう。
たとえば、頻度の高いメンテナンスは、次の通りです。
- 冷却水の交換
- エンジンオイルの交換
- タイヤの点検・交換
過度な積載をしない
過度な積載は、トラックに過度な負担がかかり、寿命が短くなる要因のひとつです。特に、フレームやサスペンション、タイヤなどの損傷が起こる可能性が高まります。
■トラックを買い替えるタイミングはいつがよい?
トラックの買い替えタイミングは、年数や不具合の症状を踏まえた判断がおすすめです。
- 7年目・10年目・15年以上のタイミング
- 不具合が生じ始めたタイミング
それぞれについて解説します。
7年目・10年目・15年以上のタイミング
トラックの平均寿命は、10年から15年が目安です。しかし、あくまで目安であり、買い替えタイミングは、使用状況などによっても異なります。
7年目・10年目・15年以上の場合、買い替えを検討するには、都合のよいタイミングです。
7年目は、車検時期と重なるため、買い替えることで車検をスキップできます。また、10年目頃は、一般的に故障が増える時期です。
また、15年以上になると、一般的に、トラックの寿命を超えてくるので、買い替えを検討しましょう。
不具合が生じ始めたタイミング
トラックに不具合が生じ始めた際は、買い替えタイミングです。不具合は、重大な故障につながる可能性があります。
不具合の例は、次の通りです。
- エンジンオイル漏れ
- エンジン異音
- 黒煙排出
- ブレーキ異音
- ギアチェンジ不良
- 車体下部の錆
- タイヤの摩耗
また、不具合が発生すると修理費用が高額になるだけでなく、最悪の場合、運行停止のリスクも高まります。
■トラックの寿命に関するまとめ
トラックの寿命は一般的に10年から15年程度です。また、年数以上に走行距離が寿命に関係します。トラックの走行可能距離は大きさによって異なりますが、約20万kmから約70万kmです。
トラックの寿命を伸ばすために、次の3つを心がけましょう。
- 急発進・急加速・急ブレーキを避ける
- 定期的にメンテナンスをする
- 過度な積載をしない
参考
トラック運送業界における認識と課題
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/carbon_neutral_car/pdf/002_09_00.pdf